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ドアを開けると上半身裸でズボンに手をかけている禅と目が合った。 「ごっごめん!」 「どうしたの?一緒に入る?」 禅はニヤニヤしながら躊躇なくズボンを脱いだ。 「ちっちがっ!」 蜜は慌てて棚に手を伸ばして畳まれた着替え一式を掴んだ。 パサッ 何かが落ちて2人同時に目線を落とす。 一応服の間に隠しておいたブラジャーが無残にも禅のすぐ足元に落ちていた。 「わぁぁっ!」 慌てて手を伸ばすものの、リーチの違いは歴然としていて禅の大きな手がブラジャーを掴んでいた。 「返して!」 ブラジャーをまじまじと見つめる禅にそう言って詰め寄ると、ひょいと手を上げられて蜜の手は空を切る。 「ちょっと!」 何とか取り戻そうと禅の肩に手をかけてピョンピョン飛び付くが全く届かない。 ちくしょう! ニヤニヤする禅にイラっとしてくすぐってやろうとわき腹に目線を移した。 しかし、蜜は禅のわき腹をくすぐる所か、その引き締まった体に惹きつけられてしまった。 思わず割れた腹筋に手を伸ばす。 「っ!!」 予想外の蜜の行動に禅は固まった。 蜜はうっとりした目つきで禅の腹筋を撫でる。 「ハニーちゃん?」 「私、この脇腹の筋肉が好きなのよねぇ。」 「ハニーちゃん、あのさ…とりあえず、手、退けようか?」 「ん?あぁごめん。すっかり見入ってた。」 蜜はてへっと笑うと手を離した。
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