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「しかしズルい!こんな締まった体してさ~!」
ペシッと割れた腹筋を叩くとひょいっと禅の手に握られていたブラジャーを奪い取った。
「スキあり!」
えへへ!と得意気に笑う。
「海人くん寝かして来るからごゆっくり。」
後ろ手に手をひらひら振りながらバスルームを後にした。
リビングに戻ると海人はこっくりこっくりしながらソファーに座っていた。
「あらら!」
慌てて駆け寄る。
とりあえずブラジャーは海人を寝かせてからでいいか…
服だけを無造作にバックに詰め込み、ブラジャーを小脇に抱えた。
「海人くん?お布団行こうか?」
海人は半分目を閉じた顔で蜜に抱き付いて首に手を回した。
あぁ、いつも眠くなった時はこうやって布団に連れて行ってもらうのか。
蜜はそのままそっと海人を抱き上げると寝室へ向かった。
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