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離れなければ。
そう決心して皿の上のクロワッサンに直接かぶりつく。
グズグズしてる場合じゃない。
ゆうべの微熱は朝には下がっているはずだったのに…
全然冷静になんてなれてない。
とにかく早く食べ終わって行かなくちゃ。
ブーッブーッブーッ
「なんだよ?」
テーブルに置かれた禅の携帯が震える。
相手をちらりと確認して電話に出た禅はひどく不機嫌そう。
今のうちに!
残りのコーヒーをくいっと飲み干すと食器をキッチンに運ぶ。
そう言えばあれから尚に連絡してなかった。
怒ってるよねぇ…
酔って強制退場しちゃったし。
手早く食器を洗うと、ちらりと禅を盗み見る。
まだ電話してる。
禅は何やら揉めているようだ。
長そうだし、今のうちに支度しちゃおう。
寝室へベッドメイクに向かおうと一歩踏み出した所で禅に呼び止められた。
「ハニーちゃん、変われって。」
え?
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