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恐る恐る携帯を受け取る。
「もしもし?」
一瞬の静寂の後…
「蜜!何で電話に出ないのよ!」
耳をつんざく怒号。
一方的に怒鳴りつけているのは尚だった。
「ごめ…「何回電話したと思ってんのよ!大体どうしてまだ一緒な訳?ゆうべ何やってたのよ!まさかアンタもうヤッちゃったの!?」」
「ちょっ、ちょっと落ち着いて!」
暴走しまくる尚にそう言ってみたものの、尚の勢いは止まらない。
さっきから色々聞かれてるけど答えるタイミングないし…
相槌をうつ間もないし。
諦めて黙って聞いていると突然尚の声が小さくなった。
あれ?なんだ?
尚が何やら叫んでいるけど声が凄く遠い。
「尚?」
「ごめんね。一方的に。」
問いかけに答えたのは勘だった。
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