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確かに、勘の口から聞くべきことではない。 そんなことは百も承知している。 しかしそれは目の前の大きな壁の突破口をみすみす逃すことになる。 禅が思い悩んでいると、突然勘が笑い出した。 「お前マジで本気なんだな!?」 「はぁ?」 「いや、悩んでるお前見たら、本気なんだってすげぇわかったから。」 「なんだよ。フカシかよ!」 「いや、残念ながら事実なんだ。」 勘は真面目な顔に戻ると静かに語り始めた。 .
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