4

65/76
前へ
/1073ページ
次へ
「あんたそれ本気で言ってるの?」 ギャアギャア騒いでいた尚が途端に真剣な顔でそう問う。 「勿論。私は禅ちゃんが好きなんだと思う。愛してるとかそういうちゃんとしたやつじゃないけど。禅ちゃんともっと一緒にいたいと思うし、楽しいって思う。」 「じゃあなんで普通の恋愛じゃダメなの?」 尚は真面目な顔をしている。 まるで見るもの全てに好奇心いっぱいの子供のように何故?と。 「私にはその資格がないから。」 蜜はニッコリ笑ってさも当然かのようにそう言った。 .
/1073ページ

最初のコメントを投稿しよう!

15838人が本棚に入れています
本棚に追加