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「ごめん。」 「ベタベタになっちゃったよ。シャワー浴びて出よ?」 「ごめんね、本当に。」 「でもお風呂で良かったよ。じゃあ禅ちゃん先に出てよ。私シャワー浴びて出るから。」 禅は大人しく先に浴室を後にした。 本当はもう少しちょっかいを出そうと思っていたが、今禅の脳内は、してやったり顔の姉の顔が支配していてとてもそんな気分にはなれなかった。 蜜は禅が出て行ったのを確認してから浴室内で水着を脱いで簡単に洗った。 蜜が浴室を出ると禅の姿が見当たらない。 リビングへ移動するとルーフテラスへの扉が少しだけ開いていた。 きっとまたタバコだろう。 そう思って前回のルーフテラスでの事を思い出す。 そう言えば・・・キスした・・・。 もう二度としてはいけないとあんなに頑なに思っていたのに、アッサリそれを許していた。 今頃気付いたなんて・・・ 不思議な気持ちになって何だか自分をもて余す。 身の置き場を探してポスっとソファーに腰掛け、無意識にテレビをつけた。 「あぁぁぁぁっ!」 突然の蜜の奇声に禅は慌ててリビングに戻った。 「なに!?どうした!?」 「マジでぇ!?」 「ハニーちゃん?」
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