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「だから色々塗ったりさぁ!でもかぶれたりしてそこまでする意味が私にはないのよ!わかる?」 突然赤裸々に語り初めた蜜を禅は怨めしそうに見つめる。 「それって、男が下手クソなだけじゃねぇか。」 「知らないよ!とにかくあんまり得意じゃないの!だから私に期待しないで!余所でやって!」 蜜はそこまで言って少し言い過ぎたと後悔した。 余所でやっては言い過ぎだ。 その行為自体は好きじゃないし、しなくて良いならしない方が都合がいい。 でも素肌の触れあいは嫌いではなかった。 ダイレクトに伝わる温もりは愛されていることを実感出来る。 あぁ、でも私は愛される資格が無いんだった。 愛されていると勘違いして傷つくのも、もう嫌だった。 だったらちょうど良かったかもしれない。
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