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抱き起こされた蜜はまだボーッとしていて、禅は蜜の顔が見えないように慌ててぎゅっと抱き締めた。 「もぉーっ!どんだけ煽るつもりだよ!」 蜜はようやくハッとしてずり上がった服を慌てて下ろすと禅を突き放した。 「煽ってないしっ!」 「鏡見てみろよ。もう俺ギリギリだから。マジで。」 「勝手に暴走したくせに!このエロ大魔王!」 蜜はそう言うと胸元を押さえてそくささとソファーから降りると寝室に消えて行った。 きっと外されたブラジャーを直しに行ったのだろう。 だけど・・・ そこで寝室に行くか?普通? それじゃ続きを誘ってるようなモンだろうが・・・ そこら辺が煽ってるって言うんだよ! 気付けよ! いや、絶対無理だな。 禅は再び大きく溜め息をついた。
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