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「は?」 「腰が・・・」 「腰?」 「いたい・・・かたまって、動けない・・・いたい・・・動けない・・・」 まるで呪文のように、『痛い』と『動けない』を繰り返す蜜を慌てて引っ張り出す。 「イタタタタ!やめてぇ!」 「ええっ!?」 「腰を無理やりのばさないでぇ!」 抱えあげるのを断固拒否されて、一旦手を離す。 一体どうしたらいいんだ? でもこのままずっといるわけにも行かないし。 蜜を見下ろしながら、さてどうしたものかと考える。 ゆっくり策を練る時間はない。 「ハニーちゃん、一瞬だから我慢して?」 とにかくバラの藪から出すことが先決だ。 禅は蜜の返事を聞く前に蜜の腹に手をかけて一気に持ち上げると、そのまま荷物の様に肩に担いだ。 「うっ・・・」 「ごめん、乱暴な真似して。この格好なら少しは良い?」 助かった! それが正直な気持ちだった。 きっと禅の目と鼻の先に私の大きなお尻があるだろうけど・・・ はっきり言ってそんなこと気にしてる場合じゃない!
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