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蜜がアワアワしている間に禅はさっさと自室のドアを開け、綺麗に整えられているベッドにそっと蜜を降ろした。 横向きに丸まったまま横になる蜜は必死で手足の指を動かして、一刻も早くこの家から出ようと必死になっていた。 「腰、ちょっと診るよ?」 「大丈夫!少しづつ伸ばせば!」 「まぁ、重いもの持った訳じゃないし、腰に何か持病ある?」 「多分ない。」 蜜の曖昧な答えに禅は呆れたような顔をしてしゃがみこんだ。 ギシリとベッドの軋む音がしたと思うと蜜の腰を診察し始めた。 「ここは?」 「大丈夫。」 「じゃあここは?」 「うん。平気。だから大丈夫だって言ってるじゃない!」 禅は蜜の言葉を聞き流して同じようなやり取りを繰り返した。 「筋は大丈夫みたいだな。でも一応湿布でもしとく?」 「・・・ハイ・・・」
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