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「バカ!急に動くから!」
激痛に涙を浮かべた蜜をそっと抱き寄せて腰に手を回す。
「まだ痛い?」
「いや、動かした瞬間だけ。」
「少し寝たら今よりはマシになってるよ。今朝は早かったし、寝よう?」
禅はそういって本当に目を閉じた。
「ちょっと!離してよ!私帰る!」
いま出来る限りの抵抗。
禅のほっぺたを思いきり引っ張ってそう言った。
「ダメ。別に家族に知られたって良いだろ?もういい大人なんだから。」
「いい大人だからでしょ!?チャラチャラ遊び回る歳でもない息子が女を連れてきたら当然そういうことかって思うでしょ!?」
頬を引っ張られたままで禅はニコリと笑うと、そのまま顔を近付けてチュッと音をたててキスをした。
「そういうこと、だから。」
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