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「面白いこと言ってるなと思って聞いてれば、そんな所まで飛躍してたとは!」 体をくのじに折り曲げて大爆笑している禅を蜜はただただ茫然と見ていた。 「ちょっと!真面目な話だったんだけど?」 「あぁ、ゴメン。あまりにも可笑しくて。」 「泣くまで笑うことないじゃない!」 膨れっ面の蜜に、ゴメンゴメンと謝りながら禅はベッドから降りた。 蜜もすかさず一緒に起き上がろうとしたが、まだ涙目の禅に制止されてしまった。 「笑い過ぎてのど渇いたから飲み物取ってくる。ハニーちゃんはまだ寝てて?」 「嫌。起きる!」 「もう無理に親に会わせるなんて言わないからさ。取り合えずもう少し休めって。大丈夫、まだ誰も帰ってこないだろうから。」 「でも・・・」 二人がそう言い合いしていた時だった。 庭に置いてきたままだった太郎がワンワン吠えながら階段をかけ上がって来る音がした。 「やべっ!太郎のこと忘れてた!ついでに玄関も開けっ放しだったみたいだ。」 「え?玄関は閉めてたじゃない。鍵をかけたかどうかまでは見えなかったけど。」 「じゃあどうやって入って来たんだ?」 「それはわからないけど・・・」 蜜がそう答えた瞬間、部屋のドアをガリガリと引っ掻く音がした。 「取り合えず足拭かないと。」
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