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がチャリとドアを開けると嬉しそうに太郎が駆け寄って来た。 「うわあああ!太郎ダメぇ!お布団に乗っちゃ!う、イダァァァァ!」 太郎を制止しようと咄嗟に身をよじって起き上がろうとしたのがあだとなった。 再び激痛に見舞われた蜜は撃沈し、太郎はベッドに飛び乗って嬉しそうに蜜の顔を舐める。 「コラ!太郎!」 急いでベッドに駆け寄った禅は、太郎を制止しようとしてあることに気が付いた。 太郎の足が綺麗に洗われている。 「あれ、誰か帰ってきたのか?」 確かめに行こうと身を翻した時、開いたままの扉から海人が走り寄って来た。 「禅にいちゃん!あれ?ああっ!ハニーちゃあーん!」 海人はベッドに撃沈している蜜を見付けるや否や走り寄ってベッドに飛び乗った。 「遊びに来てくれたの!?やったぁ!今日も一緒にお風呂入ろうよ!」 涙目で撃沈しているのにも関わらず、太郎は顔を舐め回し、海人は抱きついて離れない。 その様子を見て禅は大きく溜め息を漏らした。 家族を巻き込む作戦も前途多難だな・・・ 黙って海人を抱き上げ、太郎をベッドから下ろす。 ジタバタ暴れる海人を小脇に抱えていると、今度は意外な人が部屋に入って来た。 「あら、やっぱりいたんだ。」 「えっ!?姉ちゃん?」
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