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2本目のビールが空いた頃、ようやく禅は蜜の様子がおかしい事に気付いた。 「ハニーちゃん大丈夫?」 蜜はにへらにへらずっと笑っていて、気付けば禅に体をすり寄せている。 「ハニーちゃん?おい、もう止めとけ。」 3本目のビールに手をかけた蜜の手を掴んだ。 「フフッ。ムフフッ。」 蜜は上目使いでニヤニヤ笑うだけで何も言葉を返さない。 「お~い!ハニーちゃん?マジで大丈夫か?」 「ムフフフフッ!」 これはマズいと判断して辺りを片付け始めた。 まだみんな帰るつもりはなさそうだが、今夜は甥っ子の海人(カイト)を預かる予定もあるし、早く帰ることにする。 チラッと見ると蜜は今度は太郎にべったりくっついて寝そべっていた。
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