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「うるせーな!いい加減にしろよ。」 禅の低い恐ろしい声に伸びていた大地の手が止まる。 禅はそのまま歩き出したが、すぐに行くてを阻まれた。 また大地だろうと、背後から掴まれた腕にキッと睨んで振り返った。 するとそこにいたのは尚だった。 「恐っ!」 「あぁごめん。大地の野郎かと思って。」 「車まで一緒に行くよ。荷物貸して。」 蜜の荷物を受け取ると並んで歩き出した。
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