3

16/33
前へ
/1073ページ
次へ
「まだ早いから夜にはスッキリ起きると思う。起きたら連絡させようか?」 「そうだね。」 「ねぇ禅さん…」 「何?」 呼び掛けたまま何か考えていて口を噤んだままの尚を見やる。 「蜜の事、好きになった?」 思いもよらないストレートな問いに一瞬たじろぐ。 「そうだなぁ。好意は持ってるけど…」 「で?」 「えっ!?で、って?」 「んー…今後の展開はどうなる見込みですか?」 「展開…ねぇ…。展開はわからないけど、また会いたいなとは思ってるよ。」 「連絡先交換したの?」 「してない。」 「じゃあどうやって連絡取るの?」 「そうだなぁ…」 禅はちょっと考えて、尚に微笑んだ。 「尚ちゃんにお願いしようかな?」
/1073ページ

最初のコメントを投稿しよう!

15843人が本棚に入れています
本棚に追加