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尚はまた少し考えて、無言のまま禅を見上げる。 何考えてるのかさっぱりわからない表情… 蜜を託したい気持ちはあるけど本当に大丈夫だろうか… 勘の口振りからすれば大丈夫だとも思うけど、禅も何か大きな過去を抱えてるみたいだし… 当人の蜜は安心しきってにやけながらお姫様だっこされている。 「ねぇ、禅さん…」 「ん?」 「蜜のカラダ目当てって事はないよね?」 ビックリして尚を見やるとそこには大真面目な顔をした尚。 禅は少し笑って、でも真面目に答えた。 「正直男だから、俺も。グラッと来ちゃうよねぇ。でもカラダ目的ってのはないなぁ。俺そのへんの理性は働くから。勘に聞いてみなよ。」
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