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蜜のアパートの場所は大体わかっていたので、尚のメモは預かったままにしていた。 「たーろちゃーんっ。ぐふふふっ…」 蜜はどうやら太郎の夢を見ているようだ。 「幸せそうだねぇ。」 信号待ちの僅かな間、蜜の寝顔に見入っていた。 蜜のアパートはいつも太郎を散歩させているコースにあった。 散歩の折り返し地点にしているパン屋の角を入った路地にあるはずだ。 大体の目星をつけてアパートの前に車を寄せる。
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