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「すぐ戻って来るからな。」 そう言って太郎を玄関で待たせると蜜を抱えたまま寝室へ。 そっとベッドに蜜を下ろすと、リビングからブランケットをもって来て蜜にかけてやる。 「太郎のだけど、ま、ハニーちゃんなら嫌とは言わないだろ。」 ベッドに腰掛けて乱れた蜜の髪をそっと直す。 髪から頬へ、意識しないままに指が滑る。 そして半ば無意識的にそっとキスを落とす。 今日会ったばかりなのに、何なんだろう… ずっと以前からそうしていたように自然に体が動く。 ひとつ降らせた軽いキスが引き金になり、理性が追いつく間もなく次のキスを降らせる。 頭の片隅で妙に冷静な自分の声が響く。 もっと簡単に落とせる女なんかいくらでもいただろう? 今日会ったばかりだぞ? 寝込みを襲うのか? 女に関心なんてなかったはずだろう? 「クゥーン」 玄関先から聞こえる切ない声でようやくハッとして手を離した。 「何やってんだ…」
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