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急いで玄関先へ戻ると太郎が所在なさげに待っていた。
「ゴメン。」
すぐに太郎の足を拭いて中に入れてやる。
新しい水を容器に満たして定位置に置くとふと時計が目に入った。
「やば…もうこんな時間か。」
甥っ子の海人を迎えに行く時間が迫っていた。
仕方ない。太郎とメモを残して行くしかなさそうだ。
「太郎、ハニーちゃんの事頼んだぞ。」
寝室を覗いて蜜が熟睡していることを確認してから家を出た。
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