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ええっ!マジで? 海人は満面の笑みを浮かべながらまだ蜜の胸に顔をすりよせている。 なんでまた急にお風呂なわけ? 慌てて禅に助けを求める。 「今日は禅ちゃんとお風呂だよねぇ?」 「ヤダ。絶対いや。僕絶対ハニーちゃんじゃなきゃいやだもん!」 ちょっと禅ちゃん何か言ってよ!? 禅は笑いが抑えられずに後ろを向いて肩を震わせている。 「禅ちゃん!」 蜜の声にようやく振り返った禅は、さっと海人を抱き上げて蜜の膝から下ろした。 「海人、ワガママ言ったらダメだろ?」 「いや!」 海人はぷいっと顔を背けると再び蜜の足にしがみつく。 「あ、そうだ!ごはん!お風呂の前にごはんだよ!ね?」 話をすり替えるしかない、と判断した蜜は海人の手を引くと寝室を出た。 廊下の先にリビングらしき部屋を見つけるとそこへ入る。 あった!キッチン! リビングの奥にカウンターキッチンを見つけてそのまま海人を連れて行く。
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