わがままな王子様

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    どうしょう!どうしょう!   激しい混乱に半ベソ状態。 にもかかわらず、少年は 香杞に追い討ちをかける。   「固まってねえで早く 謝らねえかこの小娘が!」   「ひゃあっ!」   罵声と共に 香杞の横にあった電柱を 少年は勢い良く殴った。   しかも素手でだ、素手で。   ドゴッという鈍い音が 凄まじい音で響く。 耳に余韻が残る程。   仕舞いにはピシッと 電柱にヒビが入る音まで 耳に届いた。   「あああああっ… あんたは一体どこの 戦闘民族出身なのよ!?」   香杞のこめかみから 冷や汗たるものが たらりと落ちた。   その時、   聞きたくはなかった 運命の音色がついに聞こえて しまったのだった。  
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