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去年は ほぼ毎日 と言っても
いいほど遅刻をしており、
担任に説教され続けたのは
言うまでもない。
もうそんな生活は
こりごりなわけで
(自分が起きれないのが
悪いのだが)
高校二年生になる
今日というこの日に
遅刻をなくそうと
決心したのだ。
が…既に早々、
遅刻の大ピンチである。
今日の遅刻した理由は
『夜中まで漫画を
読んでいたから。』
ある時は『夜中まで
ゲームをしていたから。』
またある時は『夜中まで
ドラマを観ていたから。』
夜中まで夜中までと
本当にくだらない
そんな理由で毎回、香杞は
遅刻をし続けていたのだ。
「…やっぱり昨日
気になってた漫画を
一気に最終巻まで買ったのが
悪かったのかな…?」
長い髪を耳へかきあげながら
香杞は走ったせいで
かいてしまった汗を手で拭う。
せっかくシャワーを
浴びてでてきたのに…
そう思いつつも
そのシャワーを浴びて
いなかったらまだ時間に
余裕があったのでは!?
と、気付き長いため息。
「とりあえず急がないと…」
やっと信号が赤から青に
変わったのを確認すると
一歩足を踏み出した。
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