夏の蜃気楼

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「なあ、山岸、俺らバカだよなあ。」 コンビニの前で買った飲み物片手に、偶然会った、悪友の鈴木健斗と一緒にいた。 「いや、お前だけだから」 「なんで、山岸も赤点取ったでしょ?、こないだの追試一緒に受けたじゃん。」 「あれは、病欠のための試験だよ、テスト欠席したのお前知らないのか?」 「試験当日は、一夜漬けで詰め込んだものを外に出さないだけで精一杯だから、他の人のことをいちいち覚えてないよ。」 「…、それが鈴木だよ。」 哀れんだ目をし、鈴木の肩をたたきながら言った。
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