少年の悲劇

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少年が村の近くの森を抜けたと同時に、辺りに火があがった。 「え…………」 森の向こうから悲鳴が聞こえてくる。 「ど、どうゆう事だ………あっ!み、みんなが!」 そう言って来た道に戻った。 「はぁ…はぁ…………あ、あれは…………か、母さん!」 少年の目の前には、刀を手にした男と少年の母がいた。 「統夜!逃げなさい!早く!」 「な、何言ってんの………か、母さん!」 「まだ生き残りがいたのか」 その男は統夜と呼ばれた少年に歩み寄る。 「統夜!早く!」 「嫌だぁー!」 男が刀を振りかざす。
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