少年の悲劇

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『俺様が手伝ってやるぞ』 「な、何なんだ!?」 『話は後だ。とりあえず、あいつらをぶっ殺すぞ』 自然と視線はこっちに向かってくる敵にいく。 「ぶっ殺すって……どうやって……」 『こいつらは俺様がぶっ殺す』 「え?」 グシャア 嫌な音がしたと思えば、さっきまでいた2人の男が無残な姿になっていた。 「う、うわぁっ!」 「こいつら程度、俺様の敵ではない」 少年は立てないでいた。 傷が痛むからではなく、目の前にいる漆黒の狼に驚いたからだ。 「な、なんで」 「俺様はどんな姿にでも変えられる。普段は闇として暮らしているがな」
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