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「いいか?よく聞け。お前が住んでいた村は神の直属部隊にやられた。理由は知らん。んまぁ、そこでだな………」
「…………」
狼から人型へと姿を変える。
その出で立ちは、やはり漆黒。
「組まないか?俺様と」
「組む?」
「ああ、俺様もあいつらが嫌いでな。本当は契約したいんだが、まだいいか」
「…………」
河原には変死体が2体に、漆黒の者、背中に大きく傷をつけた若者だけだ。
「なんで、神の直属部隊ってわかるんだよ」
神はこの世界で一番尊ばれる存在であり、この世界の最高位にいる存在だ。
その神の直属部隊というと、なれる者は少なく実力もかなりの強さだ。
「背中をよーく見てみろ」
2人の背中には、天使の羽がついている。
「こいつらは雑魚部隊みたいだけどな」
その時、少年は震えた。
それは恐怖の表しではなく、怒りの表しだった。
今まで神を尊敬していたのに。
神は俺たちを守ってくれてたんじゃないのかよ。
裏 切 ら れ た
「わかった。手を組もう」
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