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『あっ申し遅れました。私、神様と申します。まだ下っぱの方ですけどね……』
…………この娘は何を言ってるんだろうか?
自分を神様とか言っちゃってさ。頭大丈夫かな?
『むっ。疑ってますよね?その顔』
「そりゃ誰だって疑うわ。いきなり言われても困る」
『まぁそうですけど~。
それは置いといて、私から謝罪させてください」
「謝罪って、何について?」
『今からまとめてお話します』
とりあえず俺は耳をかたむけてみた。
『ええっと、申し訳ありません。私があの崖崩れを起こしてしまい、更にこの世界に飛ばしてしまった犯人であります』
マジで異世界なのかよ………って、ちょっと待った。
「アンタが全てやったのかよ!マジふざけんなし!」
『本当にすいません!崖崩れは私がやらかした事故ですけど、異世界に飛ばしたのは、巻き込まれたあなたを助ける為なんです!』
「じゃあ、とっとと元の世界に帰してくれよ。正直このままじゃ野垂れ死にしちまうわ!」
『私も早く戻してあげたいんですけど、すぐには無理なんです……そこでなんですけど、ちょっとお頼みしたい事があるんです。もちろん、それ相応の見返りはしますから!』
「はぁ?マジかよ……
で、そのやって欲しい事って何なわけ?」
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