2059人が本棚に入れています
本棚に追加
/173ページ
‥‥‥ここはどこだろう。
辺りには何も無く、白い空間がどこまでもひろがっていた。
『‥‥‥夢なのか?こんな場所は見たことはないぞ』
試しに頬をつねっても全く痛みがない。
やはり夢みたいだ。
(しっかし、ここまで辺り一面真っ白だと、何か怖いな)
ずっと同じ場所にいるのも退屈だから、少し歩こうとした時だった。
『‥‥‥間よ‥‥』
『‥!?』
どこからか声が聞こえた。誰か居るのだろうか。
『‥‥人間よ‥‥』
今度は後ろから。
はっきりと聞こえたので、振り返ってみた。
するとどうだろうか。
『‥‥‥マジかよ‥』
そこには、自分の倍くらいの大きさの、銀色の鱗を纏った龍が佇んでいた。
夢とはいえ、本物の龍を見たのは初めてだ。
しかし、容姿は、どこか某狩ゲーの火竜に似ている。
驚きで暫く固まっていたが、龍に呼ばれたことで意識を戻した。
最初のコメントを投稿しよう!