異世界 ~非日常の始まり~

10/18

2059人が本棚に入れています
本棚に追加
/173ページ
‥‥‥ここはどこだろう。 辺りには何も無く、白い空間がどこまでもひろがっていた。 『‥‥‥夢なのか?こんな場所は見たことはないぞ』 試しに頬をつねっても全く痛みがない。 やはり夢みたいだ。 (しっかし、ここまで辺り一面真っ白だと、何か怖いな) ずっと同じ場所にいるのも退屈だから、少し歩こうとした時だった。 『‥‥‥間よ‥‥』 『‥!?』 どこからか声が聞こえた。誰か居るのだろうか。 『‥‥人間よ‥‥』 今度は後ろから。 はっきりと聞こえたので、振り返ってみた。 するとどうだろうか。 『‥‥‥マジかよ‥』 そこには、自分の倍くらいの大きさの、銀色の鱗を纏った龍が佇んでいた。 夢とはいえ、本物の龍を見たのは初めてだ。 しかし、容姿は、どこか某狩ゲーの火竜に似ている。 驚きで暫く固まっていたが、龍に呼ばれたことで意識を戻した。
/173ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2059人が本棚に入れています
本棚に追加