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『人間よ、君が神によって監視者に任命された者か?』
突然の質問に俺は、
『え?‥‥あっあぁそうだけど、それがどうかしたか?』
としか答えられなかった。
『人間よ、頼みたいことがある。監視者としての仕事だ』
『‥‥分かった。とりあえず話は聞く。あと、俺のことは人間じゃなく蓮って呼んでくれ』
『了解した。改めて蓮、頼みがある』
そう言って龍は話し始めた。
『その頼みとは、とある要塞を壊滅させてほしいのだ。
今、君が居る森から少し離れた所で、最近から戦争があって、その原因であるミステア帝国が建てた要塞が、周辺の国だけでなく、ドラゴンやその他の生物にまで被害を加えている。
このままだと、更に被害が大きくなってしまう。
その要塞をなんとかしてほしい』
要するに、その要塞を破壊するか兵をなんとかしてということらしい。
『やってほしいことは理解した。その帝国について教えてくれ』
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