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『ミステア帝国は、半年前までは魔法産業の栄えた平和な商業国だった。
しかし、国王がかわり、暫くたったころ、突然様子がおかしくなり、反対する民を弾圧して侵略活動を行い始めた。既に侵略された国や村もある。
国王の突然の変わり様に、国内もそれ以外の国も混乱している。
なんとかしてくれないか?』
要するに、突然おかしくなった国王が引き起こしたことらしい。
『分かった。時間は掛かるだろうけど、やってみるよ』
『ありがとう。
それともうひとつ‥‥‥‥‥私の息子をを引き取ってくれないか?
私は今こうして蓮の前にいるが、現実ではもう長くない。例の要塞から攻撃を受け、私も息子も怪我をした。
息子ならまだ助かる。名前は決めていい。引き取ってくれないか?』
突然の追加依頼に少し戸惑ったが、それも了承した。
『すまないな。‥‥‥‥もう私も限界みたいだ。息子は蓮のいる場所の近くで、私と一緒にいる。
人の言葉も分かるから、頼んだぞ‥‥‥‥』
そう言い残し、龍はだんだん透明になって消え、俺も意識を失った。
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