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ウロロロロ……ガオオン!!
バサバサバサ……
トラックのエンジンの音が轟音となって響き渡り、その音に驚いた鳥たちが飛び立っていく。
要塞からの距離はやく2キロ、俺達を乗せたトラックは、その場所から、その図体からは想像出来ないような早さで一気に加速した。
「すげぇ、この加速力…おっと、感傷に浸ってる場合じゃない」
俺は突撃での門の破壊の為に、車体の硬化、後部に加速ブースター、前部には金属製の巨大な盾のようなバンパーをそれぞれ生産、取り付けた。
この日の為に、装備を考えていたのは余談だが。
これだけ付けても全くスピードが落ちないトラックに、蓮は改めて自分の能力の凄さを実感しつつ、残り500メートルを切ったところで、ブースターを起動させて、更に加速をした。
そして、門が目の前まで近づいてきたが、スピードは落ちず、トラックのスピードメーターは、320を指していた……
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