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その頃、要塞前の門の前では……
「はぁ~あ、暇だ暇っ。何か面白いことねーかな」
「しょうがねーだろ。当番なんだから。訓練サボれるだけいいだろ」
二人の門番が、退屈そうに門の番をしていた。
「あ~とっとと昇格して、楽になりてーよ‥‥
今ごろ、ここのお偉いさん方は、この前連れて来た例の王女さまを、連れて行く前に犯そうと考えてるんだろうな~」
「おいおい、それって大丈夫なのか?
‥‥‥ん?今、何か聞こえなかったか?」
確かに、この時微かにだが、何かが吠えるような音が聞こえていたが、気付かなかった方の門番は
「ん?聞こえなかったけど、多分ドラゴンあたりが吠えたんだろ」
のことばで片付けた。
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