初仕事~特攻は計画的に~

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霧が晴れたあと、辺りには誰ひとり起きている者はいなかった。   「「シューー、コーーー」」 ……元凶である車の中で、某星戦の悪役が被っているやつにそっくりなガスマスクを被った、一人と一匹を除いて…… (いやはや、こりゃ予想以上に効果バツグンだったな…… そとにいたやつ、みんな爆睡してらぁ) 余談ではあるが、最初の破壊音で、建物の中にいた兵士も出てきていて、この霧の餌食となっていた。 『キュッキュ~』 『おいこらギン、まだ外すな! 変な感じするのは分かる。でも、お前もアイツらの仲間入りしたいのか?』 『キュ~‥‥』 ギンがガスマスクを脱ごうとしたので、蓮は慌てて阻止した。 ここまでしたのには、ちゃんと理由がある。 実は、この霧の正体は、自作の《麻酔薬》なのだ。 そんな物騒な物を手に入れた訳は、約3日前のとある偶然にある。
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