2059人が本棚に入れています
本棚に追加
/173ページ
霧が晴れたあと、辺りには誰ひとり起きている者はいなかった。
「「シューー、コーーー」」
……元凶である車の中で、某星戦の悪役が被っているやつにそっくりなガスマスクを被った、一人と一匹を除いて……
(いやはや、こりゃ予想以上に効果バツグンだったな……
そとにいたやつ、みんな爆睡してらぁ)
余談ではあるが、最初の破壊音で、建物の中にいた兵士も出てきていて、この霧の餌食となっていた。
『キュッキュ~』
『おいこらギン、まだ外すな!
変な感じするのは分かる。でも、お前もアイツらの仲間入りしたいのか?』
『キュ~‥‥』
ギンがガスマスクを脱ごうとしたので、蓮は慌てて阻止した。
ここまでしたのには、ちゃんと理由がある。
実は、この霧の正体は、自作の《麻酔薬》なのだ。
そんな物騒な物を手に入れた訳は、約3日前のとある偶然にある。
最初のコメントを投稿しよう!