2059人が本棚に入れています
本棚に追加
/173ページ
~3日前~
今日の偵察を終えた蓮は、スパイヘリ(蓮命名のカメラ付ラジコンヘリ)を回収してから、食糧を確保するために、森の散策に向かった。
車に積んであった食糧もいよいよ底が尽きそうになったので、追い込まれた結果だった。
「くそったれ~。このままじゃ仕事の前からこっちがダウンしちまう。
何とかしねぇと」
幸い、この世界の食べ物は、異世界から来た俺が食べても問題無いらしいし、この森には食べられる植物が豊富にあるらしい。
ナビから携帯にも落とした図鑑を頼りに、食べられる植物を探し始めた。
散策を始めて数十分後、蓮は慌て一際目立っている黄色い植物を見つけた。
「何だあれ?食えるのか?」
携帯で調べると、この草は《痺れ草》ということが分かった。
「効果はっと。
直接触るだけで身体が痺れ、武器に使われる毒草か。
おし、早速持ち帰っておこう!」
能力で軍手ならぬ物を作った蓮は、新しく袋を作り、詰めるだけ詰めていったん車に戻った。
最初のコメントを投稿しよう!