初仕事~特攻は計画的に~

17/24

2059人が本棚に入れています
本棚に追加
/173ページ
蓮が何故こんなに早く着いたのかはいうまでもなく、麻酔薬の製作が大きい。 蓮がドアに耳を傾けると、中から数人の男の声が聞こえた。 『おい!まだ侵入者の特徴も掴めてないのか!?』 『それが、様子を見に行った兵士が帰ってこないどころが、全員眠っています!!』 『叩き起こして聞けばいいのでは?』 『それで起きるならとっくにしてますよ!』 ヤツらは相当混乱しているみたいだ。 そう思った直後、恐れていたことを1人が口にした。 『この際、侵入者が来る前に、我々だけでもコイツを連れて脱出しよう。 犯すのはそれからでいい』 『了解。脱出の準備の手配を始めます』 蓮の予想していた通りだった。 ヤツらは王女を犯す気でいる。 それを確信した蓮は、ガスマスクをしっかりと着け直し、親玉たちのいる部屋のドアに狙いを定めた。 そして、能力で片足に鉄を纏わせて、ハンマーのようになったその足でドアを思い切り蹴破った。
/173ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2059人が本棚に入れています
本棚に追加