初仕事~特攻は計画的に~

18/24

2059人が本棚に入れています
本棚に追加
/173ページ
~????視点~ …………いつまでここにいればいいのかな。 ………早くこんなところから居なくなりたい…… 要塞のとある場所にある薄汚い部屋で、ドレスを着た少女が、一人で部屋の隅のベッドの上でうずくまっていた。 彼女がここに連れて来られて早4日、ろくに食事も摂らず、着ているドレスも少し汚れている。 この4日間、身体に手は出されなかったが、扱いを乱暴にされた。 でも今日で最後。 今日には、この場所をでてミステア帝国の首都に送られる。 そうすれば、母国は救われるし、自分だって今よりは扱いが良くなると思う。 もっとやりたいことはあったけど、母国を救うために、自分を犠牲にする。 物思いにふけていると、突然部屋の扉が開いた。 「アルバント王国王女、将軍がお呼びだ。付いてこい」 とうとう時間になった。 ようやくこんな汚い部屋から出られる。 そう思うと、自然と足早になった。
/173ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2059人が本棚に入れています
本棚に追加