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「…この人が捕まっていた王女さまでいいんだっけな。
やべぇ、かなり綺麗な顔立ちしてる」
蓮がそう呟くのも無理はない。
彼女は格好こそ少し汚れているものの、その容姿はとても綺麗で、正に王族の娘といったところだ。
(今日中に帰すのは無理そうだな………)
「とりあえず、車の中で寝かせるか」
そう決めた蓮は、彼女をお姫様抱っこのように持ち上げた。
(すっげぇ軽いな。それに柔らかいし。
女ってみんなこんな感じなのか?)
今まで異性とは全く縁がなかった蓮にとって、こんな風に異性に触るのは初めてだった。
貴重な体験に感動しながら、蓮は車に戻った。
「やべ、壊した壁元に戻しとかないと(汗)」
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