第2の仕事~王女帰宅計画~

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「スーー……スーー……」 微かにだけど、寝息が聞こえるし、時々僅かに動いていた。 「とても綺麗……。ちっちゃいから子供なのかな……。 何の種族なんだろう?」 そう呟いてその生き物に触れようと手を伸ばしたその時だった。 ……キュロロロロ…ブオオオオン!! 「……キャッ!何!?」 突然、何かが回る音と共に、隣の部屋からそれ以上に大きな、吠えるような音が部屋の中に響いた。 咄嗟に隣に向かって魔力探知をしたら、大きさはそのままで、動いている感じがした。 「何なのこの部屋………。 私、どうなっちゃうの……?」 段々怖くなっていたら、さっき触ろうとした生き物が起きた。 「………え?ドラゴン?」 触ろうとした生き物は、ドラゴンの子供だった。 「「……………」」 しばらくお互いに見つめあった後、ドラゴンの子供が寝ていたところから起き上がって、 「キュ~!キュ~!」 奥の方にあったドアの1つに向かって鳴き始めた。
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