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彼が乗り物の中に入る時、[ピー!]という音が聞こえたけど、気にしないことにした。
しばらくすると、彼は半袖のシャツとズボンを持って戻ってきた。
「ほら、これ着なよ。
ちょっと大きいけど、我慢してね。さっきの部屋で着替えてきなよ」
「あ、ありがとう……
あの、あなたの名前は……?」
「お、俺か?
俺はレンだ、レン・ノーズランド。よろしくな」
「はっはい。じゃあ、服、借りますね?ありがとうございます」
「はいはーい」
彼……レンさんにお礼を言ってから、元居た部屋に戻った。
早速、ドレスを脱いで、着替えてみると、やっぱり男物だから大きかった。
(レンさんは大きいなぁ。でもこの服の模様……何だろ?)
蓮が貸した服は元の世界から一緒に持ってきた物で、柄物のシャツだった。
しかし、その柄を何かの模様だと思い込むことにした。
そんなことを考えながら、着替えを進めていった。
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