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暫くすると、レンさんはコップに飲み物を入れて戻ってきた。
「じゃあまずお互いの自己紹介からだな。まずは俺から」
足早だけど、自己紹介が始まった。
「さっき名乗った通り、俺の名前はレン・ノースランドだ。
生い立ちや経歴は言えないけど、帝国の人じゃないっつー事は言っておく。
安心しな。アンタもの事は保護っていう形だから、捕まえてどうこうなんかないよ」
最後の言葉を聞いてちょっと安心した。
「あぁ、そういえばまだ質問に答えていなかったな。
この部屋は、全部俺が作ったやつなんだ。俺は他の人とはちょっと違う力を持っているんだ。
俺はその力を《能力》って呼んでるけどね」
「え?なら何でなぜわざわざその様な能力?があるのに、部屋を小さく作ったのですか?
そんな力があるなら、もっと大きな部屋をいくつも作ることは出来るのでしょう?」
「ずいぶん積極的な質問してきたな………
まぁ、答えてやるよ。でも驚くなよ?」
そう言われて私はじっと聞くことにした。でも、答えを聞いて、驚いてしまった。
「実は、この部屋と向こうの部屋は一直線で、1つの車、多分君らでいう馬車のように動かして移動が出来るんだ」
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