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「さてっと。ティア、お前は早く城に帰って無事を両親に報告いなきゃだな。送ってくぞ」
「え?いいのですか?」
いきなりのことに、私はちょっと戸惑った。
「別にいいぞ?俺もいい加減森でのサバイバル生活に飽きたしな。こいつのせいで食料難がずっと続いていて困っていたんだ」
そう言うとレンさんは立ち上がって、さっき私が触ろうとした子供ドラゴンの首根っこを摘んで連れてきた。
「まだ紹介してなかったな。
こいつの名前はギン。訳あっておれが世話している。一応俺の家族だな。人間の言葉は理解できるからこいつもよろしくな」
「キュッ!」
「はっはい。よろしくねギン」
ギンの紹介も終わって、今度はどうやって城まで送っていくかという話題になった。
レンさんいわく、〔王女帰宅計画〕って言っていた。
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