第2の仕事~王女帰宅計画~

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「あぁ。何せ第一目的は王女の無事を知らせることなんだ。少しでも早い方がいい。 遅いと、そのまま連れて行かれたって思われたままだぞ?」 確かに、レンさんが言っていることは正論で、早く無事を知らせたいのは山々なんだけど………。 「でも、準備とかしなくても大丈夫何ですか?」 「ん~、そうだな。 ティア、ここから王都までどの位かかる?」 「え?早くても大体半日位ですよ」 何でそんな質問がきたのか分からなかったけど、何かあるのかな? 「そっか。なら、最速で4時間位で着くとしてっと………」 ……………え? 今、最速で4時間って聞こえた気が……… 「………ん?どうかした?そんな某けた顔なんかして」 「そんな顔してたのですか?」 「あぁ、思いっきりな」 うわぁ、王女として恥ずかしいところ見せちゃったよぉ……。 「うぅ。それより、最速で4時間って聞こえたのは気のせいですか?」 「いや。大体だけど、そん位で着ける。道さえちゃんとしていればな」 「でも、どうやって?」 そんな早く着く手段なんて、王族の私も知らないのに………。
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