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「何て説明したらなぁ。
まぁ、この馬車(仮)はちょっと大掛かりな細工がしてあるから、馬無しでものすごい速さを出すことが出来るんだ。
ただし、道が悪いとそんなに出せないのが欠点だな」
そんなものを扱うレンさんって一体…………。
「その細工っていうのは何ですか?魔方陣を着けてもそこまで速くなりませんよ」
「説明しにくいけど、魔法とかは無いな。ま、楽しみにしとけ。
明日になりゃ真偽が分かるから」
それだけ言い残すと、レンさんは同じ部屋にある箱から銀色の四角いパックをいくつか取ると、さっきの部屋に繋がる扉とは反対側にあるもう1つの扉へ出て行った。
その扉の向こう、この部屋よりも小さな部屋から、外の景色が一瞬だけ見えた。
改めて部屋にあった小さな窓をなんとか開けると、外は暗くなり始めていた。
「外は夕方なのにこの部屋が明るい何て……。
レンさんってすごいなぁ」
レンさんの凄さを改めて実感しつつ、私はご飯の時間になるまで部屋を散策した。
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~ティアsideend~
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