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俺が見つけた近道は、細いがトラックがギリギリ通れる位はいり数年前まではよく使われていた道らしい。
しかし、戦争の激化で使わなくなり、更に最近の災害の影響でいつの間にか橋がなくなったせいで、今では全く使われなくなった。
「安全を考えると半日かかるし、かといって近道は障害あり。どうするかなぁ」
川の幅は約10メートル、近道の入り口まであと約2分。
迷っている時間は無い。
しかし、蓮はあまり迷うことなく、決断をした。
「まぁ、この程度なら、何とかなるか。そうだ、アイツに注意いれとかないとな」
決断して直ぐ、別れ道が見えた。
俺は迷うことなくハンドルを切り、近道の方に車を進めた。
……曲がる時に、一瞬片方のタイヤが宙ぶらりんな状態になったのは、ドライバーの蓮ですら気付いてはいなかった。
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