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……キキィーープシューーー
「………え?」
外から金属音が聞こえたと思ったら、さっきまで感じていた小さな揺れがなくなった。
いきなりのことに、私は重い扉が閉まる音が聞こえるまで挙動不審になっていた。
それすら聞こえなくなると、本当に静かになった。
ふとギンちゃんを見ると、相変わらずスヤスヤと寝息をたてていた。
とりあえずレンさんに会うために、未だに膝で丸まっているギンちゃんを抱いて、さっきまでレンさんがいた部屋の扉を開けた。
その部屋はとても狭く、正面には大きな窓があって外がよく見えた。
だけど……
「あれ?レンさんがいない……?」
その部屋にはレンさんは居なかった。
ただ、たまたま触ったふかふかな椅子が少し温かかったから、さっきまではいたと考えた。
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