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その場から外を見回してみると、外に立って何か考え事をしているっぽいレンさんがいた。
「何で外に……?」
暫くすると、何か閃いた表情でしゃがんで地面に右手を置いていた。
「何やってんだろ?」
彼の様子が気になったから、私は大きなドアをいろいろ弄って、漸く開けることが出来た。
そこからゆっくりと降りて、彼に近付いて行くと、突然地面が揺れだした。
「え?………キャ!」
思わず尻餅をつくと、彼は私に気付いて、手を貸してくれた。
「ところでで、何でティアがここにいるんだ?」
レンは作業を終えると、近くで、待っていた私に理由を聞いてきた。
「………『とらっく』の中にレンさんが居なくて、ちょっと寂しかったので……」
私が正直に話すと、彼はため息を1つついて、『悪い」と言った。
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