第2の仕事~王女帰宅計画~

30/44
前へ
/173ページ
次へ
「すまなかったな。ちょっと川を渡る為に必要な物作ってたからな。 もうちょいしたら終わるから、中で待っててな。 ギンなら、好きに弄っていいしなw」 最後は笑いながら、レンさんはまた何か作りだしていた。 ここに居ると邪魔だと思った私は部屋に戻って、寝ているギンちゃんに色んなポーズをさせながら暇を潰した。 暫くすると、また部屋に大きな音が響いて、間もなくレンさんが戻ってきた。 やっと終わったみたいで、服の所々に汚れが着いていた。 「悪かったな待たせて。 今から川渡るから、ベッドかなんかにしがみついといて。 かなり揺れるだろうから、備えとけよ?」 「えっと……どんな渡り方したら揺れるのですか?」 「ちょっと跳ぶ。着地で一番揺れるからな?」 それだけ言うと、彼はまた扉の向こうに消えた。
/173ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2059人が本棚に入れています
本棚に追加