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「すまなかったな。ちょっと川を渡る為に必要な物作ってたからな。
もうちょいしたら終わるから、中で待っててな。
ギンなら、好きに弄っていいしなw」
最後は笑いながら、レンさんはまた何か作りだしていた。
ここに居ると邪魔だと思った私は部屋に戻って、寝ているギンちゃんに色んなポーズをさせながら暇を潰した。
暫くすると、また部屋に大きな音が響いて、間もなくレンさんが戻ってきた。
やっと終わったみたいで、服の所々に汚れが着いていた。
「悪かったな待たせて。
今から川渡るから、ベッドかなんかにしがみついといて。
かなり揺れるだろうから、備えとけよ?」
「えっと……どんな渡り方したら揺れるのですか?」
「ちょっと跳ぶ。着地で一番揺れるからな?」
それだけ言うと、彼はまた扉の向こうに消えた。
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