第2の仕事~王女帰宅計画~

34/44
前へ
/173ページ
次へ
門の前に着くと、数人の門番らしき人がいて、全員簡単な鎧と槍を持っていた。 門番は中に入る馬車を停めては、なにやら検査と確認をしているようだった。 俺達は馬車の列の一番後ろに停まって、自分たちの番を待った。 「…………よし、次の者、こっちに!」 並んで数十分、やっと俺達の番が回ってきた。 俺達が彼らの前に止まると、全員驚いた表情で車を見ていた。 「……お~い、大丈夫か?」 「・・・ハッ!スマンな。 何だこの乗り物は?馬車ではないようだが」 俺が声をかけると、漸く意識が戻ってきたらしい。 「まぁ、自作の馬要らずの馬車のような物だ。 仕組みは秘密だぜ?」 ・・・嘘は吐いていない。だって、コイツは買ってからかなり自分流に改造したからな。
/173ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2059人が本棚に入れています
本棚に追加