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門の前に着くと、数人の門番らしき人がいて、全員簡単な鎧と槍を持っていた。
門番は中に入る馬車を停めては、なにやら検査と確認をしているようだった。
俺達は馬車の列の一番後ろに停まって、自分たちの番を待った。
「…………よし、次の者、こっちに!」
並んで数十分、やっと俺達の番が回ってきた。
俺達が彼らの前に止まると、全員驚いた表情で車を見ていた。
「……お~い、大丈夫か?」
「・・・ハッ!スマンな。
何だこの乗り物は?馬車ではないようだが」
俺が声をかけると、漸く意識が戻ってきたらしい。
「まぁ、自作の馬要らずの馬車のような物だ。
仕組みは秘密だぜ?」
・・・嘘は吐いていない。だって、コイツは買ってからかなり自分流に改造したからな。
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